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面白いSSを毎日更新します!

妹友「いいよね・・・・・・かっこいいお兄ちゃんがいて」

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21:スレタイから 2011/01/15(土) 03:21:07.03 id:GUJppG5z0
妹「なな、な…急になに言ってるのさ!」

妹友「ううん、ちょっと思っただけ…羨ましいなーって」

妹「もう、妹友はいつもそうやってからかうんだから」

妹友「……。」

妹「…妹友?」

妹友「……。」

妹「…え、なに?どうしたの?」

妹友「…ふふ、不安になってる妹も可愛いなー」

妹「…へ?」

妹友「まったくもう、そんなにお兄ちゃんのことが好きなのー?」

妹「や、やっぱりからかってたなー!」

妹友「照れてる妹も可愛い…って、きゃー!」

妹「待てー!」

妹友「あはは、こわいー!」

 

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 03:28:18.99 id:GUJppG5z0
妹「…もう、妹友嫌いー」

妹友「あはは、ごめんね?」

妹「ふん、今度のパフェは妹友の奢りだからね」

妹友「しょうがないなー」

妹「えへへ、楽しみ」

妹友「私もー…あ、別れ道まで来ちゃったね」

妹「じゃあまた明日ね」

妹友「うん」

妹「もうにいさんの事でからかっちゃダメだからね?」

妹友「今度家に遊びにいくねー」

妹「聞いてよ、もう!」

妹友「ふふ、じゃあねー」

妹「…むー」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 03:40:44.99 id:GUJppG5z0
妹「まったく、妹友はいつもいつもー…」

妹友「ばいばーい!」フリフリ


妹友「……。」

妹友「……。」

妹友「……。」

妹友「…あーあ、今日も言えなかったなー」

妹友「友達に隠し事はナシだよって、分かってるのに…」

妹友「…でも、言わなくてもなにも変わらないんだけどね。お兄ちゃん、返事くれないし」

妹友「……。」

妹友「……。」

妹友「…ごめんね、妹」


妹友「私、お兄ちゃんに、告白しちゃったんだぁ…」


 妹友とお兄ちゃん



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 03:54:03.74 id:GUJppG5z0
妹「ふんふーん」

男「……。」

妹「わ、わわわ、ここで新しいキャラ出すんだ」

男「……。」

妹「…うわ、ここで終わりかぁ。続きが気になるー!」バタバタ

妹「じゃあ、次の巻――」

男「…妹、質問してもいい?」

妹「はいな?」

男「なんでいつも俺の部屋で漫画を読むんだ?」

妹「だってにいさんの部屋には漫画がいっぱいあるんだもん」

男「…それ、お前が自分で買った漫画だろ?」

妹「……。」

男「……。」

妹「…こ、細かいこと気にすると嫌われるんだぞ!」

男「え、なんで俺が怒られてるの?」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 04:01:41.50 id:GUJppG5z0
男「俺、そろそろ寝たいんだけど」

妹「あ、ごめんなさい」

男「いや、別にいいけどさ」

妹「…んしょ」

男「……。」

妹「はいどうぞ、にいさん」

男「…妹」

妹「はいな」

男「なんで布団の中に入ってるの?」

妹「一緒に寝ようかなって」

男「……。」

妹「…だめ?」

男「…しょうがない」

妹「えへへ、やったぁ」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 04:10:47.37 id:GUJppG5z0
男「……。」

妹「んー」スリスリ

男「…なにしてんの?」

妹「マーキング」

男「マーキング?」

妹「にいさんは、私のにいさんだよって」

男「いや、当たり前だろ…」

妹「…うん」

男「なんかあったのか?」

妹「な、なにもないですよ?」

男「…ならいいんだけど」

妹「…私だけのにいさんなんだから」ボソッ

男「ん、なんか言ったか?」

妹「い、いいえ!」

男「……?」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 04:16:07.27 id:GUJppG5z0
男「ほら、寝るぞ」

妹「うん」

男「おやすみ、妹」

妹「あ、にいさん」

男「…ん?」

妹「…頭、撫でて?」

男「……。」

妹「……。」

男「…ほら」

妹「ん…えへへー」

男「おやすみ」

妹「うん、おやすみ、にいさん」


男「……。」




29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 04:30:41.72 id:GUJppG5z0
男「おはよう」

母「おはよう、早いわね」

男「あまり眠れなかった」

母「妹がいたからかしら?」

男「あらら、お見通しで」

母「…最近、男にべったりだからね」

男「……。」

母「まあ、しょうがない気もするけど」

男「しょうがない…のかな」

母「少なくとも、私はなにも言わないわ」

男「…ん」

母「男に全部任せるから」

男「はいよ」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 04:39:40.06 id:GUJppG5z0
母「で、どうするのかしら?」

男「口出ししないんじゃなかったのかよ」

母「母親として、動向は見守らないと」

男「調子いいこと言ってるな…」

母「で?」

男「…まあ、妹の好きなようにさせるよ」

母「妹のわがままに付き合うのが兄、ですものねー」

男「ニヤニヤしながら言うな」

母「ふふ…妹は?」

男「まだ寝てるよ、今優秀な目覚ましが起こしに行きました」

母「優秀な…ああ、なら安心」

男「ふあぁ…じゃあ顔洗ってくるかな」

母「朝ご飯はなにがいい?」

男「なんでも」

母「…じゃ、卵焼きでも焼いてあげますか」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 04:50:23.68 id:GUJppG5z0
妹「…んー」ゴロン

妹「にいさぁん…ふふ」

ペロペロ

妹「やん、くすぐったい…」

妹「にいさん…やぁ」

ペロペロ

妹「なめないでよぉ…ん…んんっ」

妹「そこ、だめぇ…」

ミャー

妹「鳴いてもだめだってばぁ…ん…」

妹「……。」

妹「……?」

妹「……ッ!」ガバッ

ミャー

妹「……。」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 04:59:04.59 id:GUJppG5z0
妹友「…あ、おはようございますー」

男「おはよう、妹友ちゃん」

妹「おはよー」

妹友「お兄ちゃんが一緒なのは久しぶりですねー」

男「まあ、たまたまな」

妹友「一緒だと妹恥ずかしがるのにねー」

妹「い、一緒に家を出ちゃう日はしょうがないの!」

妹友「はいはい」

男「行くぞー」

妹「あ、待ってよー」

妹友「……。」

男「…妹友ちゃん?行かないのか?」

妹友「あ、行きますよー」

タッタッタ



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 05:21:33.99 id:GUJppG5z0
妹「ふんふーん」

妹友「妹、機嫌いいですねー」

男「ん…そうだな、なんでだろ」

妹友「…お兄ちゃん、妹となにかしました?」

男「ど、どういう意味?」

妹友「解釈はお好きなようにー…で、なにかしたんですね?」

男「…うーん、まあ」

妹友「あ、世間様に言えないようなことでしたら無理に言わなくてもけっこうです」

男「とりあえずそれは猛烈に誤解をしている」

妹友「なんだー」

男「まあ…昨日な、妹と一緒に寝た」

妹友「……。」

男「…『寝た』ってのは文字通り寝ただけだからな」

妹友「あ、そうですかー、びっくりしました」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 05:32:31.02 id:GUJppG5z0
妹友「そうですかー…一緒に寝たらまあ、機嫌良くなりますよねー」

男「…うーん」

妹友「あれ、どうかしましたか?」

男「いや、なんも」

妹友「妹、お兄ちゃんのこと大好きーですからね」

男「はは…」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「…とりあえず、妹と一緒に寝てることはあんまり人に言わないほうがいいですかねー」

男「…やっぱりそうか」

妹友「私に言うのは構いませんけどね、妹のこともお兄ちゃんのこともちゃんと分かってますから」

妹友「でも、周りの人達が聞いたらそれこそ…」

男「……。」

妹友「あ、すいません…失礼なことを」

男「いや、いいよ」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 05:44:37.31 id:GUJppG5z0
妹「ふたりとも、遅いよー」

男「先行ってていいぞ」

妹「むー、妹友となに内緒話してるのさ」

男「なんもしてないよ」

妹友「私のお兄ちゃんになってくださいってお願いしてたのー」

妹「なっ…だ、だめだからね!」

妹友「なんでー?」

妹「なんでって、それは…えっと…」

妹友「はい、決まりー。今日から私のお兄ちゃん」

妹「…うー」

妹友「これからよろしくね、お兄ちゃん」

男「はは…」

妹「ふん、勝手にすればいいよーだ!」

男「あー…たく、いつもこうなる」

妹友「……。」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 05:53:28.78 id:GUJppG5z0
男「はあ…じゃあ追いかけようか、妹友ちゃん」

妹友「はい」

男「あいつ足速いからなー」

妹友「お兄ちゃん」

男「なに?」

妹友「気にし過ぎちゃ駄目ですからね」

男「…うん、ありがとうね、妹友ちゃん」

妹友「いえいえー、それではダッシュしましょう」

男「おう」

タッタッタ

男「朝からなんで走らなきゃいけないんだ…」

妹友「……。」

妹友「……。」

妹友「私のことは、眼中に無い…かぁ」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/15(土) 06:11:05.25 id:GUJppG5z0
男「…はぁ」

男友「なんだ、悩み事か?」

男「ん、まあな」

女「悩み事じゃなくても溜め息くらいつきたくなるよー…」

男友「お、おはよう…って凄いクマだな」

女「過去問解いてたんだよー…うー…だめだ、落ちるよ私」

男友「はは、入試まで1ヶ月ないもんな」

女「…なんで男友はそんなに余裕そうなのさ」

男友「あんたらとは受ける大学のレベルが違うからだよ…言わせんな恥ずかしい」

女「…ごめん」

男友「…謝るなよ」

女「…ごめん」

男友「……。」

女「……。」

男「…なんで二人して落ち込んでんだよ」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 00:58:27.13 id:Q4SkM6mz0
男友「…で、男はどうして悩んでんだ?」

男「まあ、いろいろとな」

男友「分からない問題でもあるのか?」

男「あ、いや…勉強のことじゃないし」

男友「へ?」

女「男友もまだまだだねー、男君の悩み事といったら妹ちゃんのことに決まってるじゃん」

男友「あ、なるほど」

男「なんで納得するんだ…」

女「あれ、違うの?」

男「そうだけどさ」

男友「…困ってるなら、なんでも協力するからな」

男「いや、そんな大げさなことじゃないよ」

男友「なんだ、心配しちまった」

男「はは、ありがとな」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 01:06:41.23 id:Q4SkM6mz0
女「…ふふーん」

男友「なんだよ、変な声出して」

女「変って言うな」ゲシッ

男友「す、すいません…」

女「いやいや、男君のお悩み事に心当たりがありましてねー」

男友「え、なんでだ?」

女「秘密ー」

男友「…つまんねえな」

女「モテる男は辛いなーという話ですよ」

男友「……?」

女「モテない男友には分かりません」

男友「……。」

女「はいはい落ち込まない」

男友「いえっさー…」



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 01:16:55.77 id:Q4SkM6mz0
男友「俺、本当になにもしなくて大丈夫か?」

女「うん、今回の話に男友の出番はもうありません」

男友「今回の話?」

女「いや、こっちの話」

男友「そ、そっか…」

女「大丈夫だよ、解決したら私が教えてあげるから」

男友「分かった」

女「ふふ、じゃあ私もちょっと首を突っ込んでみようかなー」

男友「……。」

女「ん、どったの?」

男友「いや、なんか女のせいでややこしくなる未来が見えた」

女「…ふふふ」

男友「……。」

男友「よく分かんねえけど、頑張れ、男…」



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 01:37:07.90 id:Q4SkM6mz0
妹「うーん…」

妹友「なにしてるのー?」

妹「わ、妹友」

妹友「休み時間、暇だし遊びに来ちゃった」

妹「他のクラスに入ると緊張しない?」

妹友「妹がいるから大丈夫ー」

妹「えへへ、そっか」

妹友「…なにか作ってるの?」

妹「うん、お守り」

妹友「お守り?」

妹「にいさんが、受験合格しますようにって」

妹友「…あー」

妹「私の受験の時にね、にいさん、私の勉強にずっと付き合ってくれたんだー」

妹「でも、私はにいさんの勉強の手伝いなんて出来ないし…だから、その分精一杯応援しようと思って」

妹友「……。」



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 02:11:25.40 id:Q4SkM6mz0
妹「でも、なかなか縫うのが難しくて…妹友?」

妹友「あ、ごめん。すごいなーって感心しちゃった」

妹「なんにも凄くないよー…こんな事しかできないのが悔しいもん」

妹友「…んー」

妹「にいさんの為に出来ることなら、なんだってしてあげたいのに…」

妹友「……。」

妹「…むー」

妹友「…やっぱりすごいなー…私、なんにも考えてなかった」

妹「え、別に妹友が考えなくてもいいじゃんかー。私がしてるのは、にいさんに勉強教えてもらった恩返しなんだから」

妹友「んー、でもなにも考えてなかったのはダメだよねー…」

妹「そんなことないよー」

妹友「迂闊だったー」

妹「迂闊って…」



123:寝過ぎた… 2011/01/16(日) 14:42:33.70 id:xzyNCeqe0
妹「それにね、にいさんを支えるのは私の役目だよ」

妹友「え?」

妹「私、にいさんの妹だから」

妹友「……。」

妹「えへへ、全然支えれてないけどね」

妹友「…羨ましいな、妹は」ボソッ

妹「んー?」

妹友「なんでもない…ねえ、私もお守り作っていい?」

妹「あ、じゃあ一緒に作ろー」

妹友「うん、縫い方教えてあげる」

妹「助かるー」

妹友「ふふ、私がいないとダメだねー、妹は」

妹「むー、努力します…」



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 14:50:21.73 id:xzyNCeqe0
ガラッ

女「たのもー!」

妹「…え?」

妹友「あ、先輩だー」

女「お、妹ちゃん発見ー。妹友もいるねー」

妹「先輩、クラスのみんながびっくりしてますよー…」

女「にゃはは、気にしない気にしない」

妹友「なにか用ですかー?」

女「いやいや、今日は3人で一緒に帰ろうと思ってね、お誘いに来たよ」

妹「一緒にですか?」

妹友「先輩、帰る方向違うじゃないですか」

女「細かいことは気にしないの、じゃあ校門前で待ち合わせだからねー」

妹「…行っちゃった」

妹友「…なんでずっとニヤニヤしてたのかな」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 15:01:42.56 id:xzyNCeqe0
妹友「先輩遅いねー」

妹「そうだねー…あ、来た…よ?」

妹友「え、なにその言い方…って、わあ」

妹「なんか全力で走ってきてるね」

妹友「なんで…?」

タッタッタ…

女「隠れてー!」

妹友「…へ?」

妹「…ふえ?…きゃあ!」」

ガサッ

女「…ふう、少しここで待機」

妹友「先輩、無理やり過ぎですよー」

妹「び、びっくりした…」



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 15:09:37.77 id:xzyNCeqe0
女「あ、来た来た」

妹「あ、にいさんだー!おー…むぐっ」

女「男君から隠れてるので、呼んじゃ駄目ー」

妹「んー!んー!」ジタバタo(><o)(o><)oジタバタ

妹友「なんでですかー?」

女「いやいや、たまには女子だけで話したい時もあるでしょ?」

妹友「つまり先輩が女子だけで話したいんですね」

女「そゆことー」

妹「…ぷはぁ」

女「あ、ごめんね妹ちゃん」

妹「いえいえ…大丈夫ですよー…」

女「じゃあ男君も行ったし、私たちも帰りましょー」

妹友「おー」

女「ほら、妹ちゃんも掛け声」

妹「お、おー」



130:なんだこれ…訂正 2011/01/16(日) 15:10:49.79 id:xzyNCeqe0
女「あ、来た来た」

妹「あ、にいさんだー!おー…むぐっ」

女「男君から隠れてるので、呼んじゃ駄目ー」

妹「んー!んー!」ジタバタ

妹友「なんでですかー?」

女「いやいや、たまには女子だけで話したい時もあるでしょ?」

妹友「つまり先輩が女子だけで話したいんですね」

女「そゆことー」

妹「…ぷはぁ」

女「あ、ごめんね妹ちゃん」

妹「いえいえ…大丈夫ですよー…」

女「じゃあ男君も行ったし、私たちも帰りましょー」

妹友「おー」

女「ほら、妹ちゃんも掛け声」

妹「お、おー」



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 15:37:59.93 id:xzyNCeqe0
妹「先輩の家って反対方向ですよね…?」

女「気にしなーい気にしなーい」

妹友「受験勉強は大丈夫なんですか?」

女「…き、気にしない」

妹「……。」

妹友「…じゃ、じゃあ気にしません」

女「…さ、さあ、貴重な時間を使ってガールズトークをしましょうか」

妹「な、なんか空気が重いです…」

妹友「絶対に有意義な時間にしなきゃいけないですね…」

女「無意味なガールズトークなんて存在しないのだよー。さあ、お二人の近況を聞かせてもらおうか」

妹「近況っていわれましても…」

妹友「特になにも無いですよ、私は毎日妹とイチャイチャしてるだけですからー」

妹「い、イチャイチャはしてないー!」

女「はいはい、そういう話はいいから…」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 15:50:06.48 id:xzyNCeqe0
女「そういえば休み時間に二人でなにかしてなかった?」

妹「あ、お守りを作ってました」

妹友「受験合格祈願ですよー」

女「え、私に!?ありがとねー!」

妹「……。」

妹友「……。」

女「……」

妹「…いえいえ、それほどでも」

女「今の間は不自然すぎるでしょ…」

妹友「先輩を忘れるとは不覚でしたー」

女「…いいですけどね、別に」

妹「いえいえ、作りますから!」

妹友「丹精込めますよー!」

女「…ぐすん、ありがと」



137:ゆっくり書いていくので気長にどうぞ 2011/01/16(日) 16:35:35.96 id:xzyNCeqe0
女「…てことは、そのお守りって」

妹「…えへへ、にいさんにです」

女「ま、分かってけどさー。妹友も男君に?」

妹友「はい、応援したいですからー」

女「そっかそっかー、やっぱり男君はモテモテですなー」

妹「そ、そんな…そういうわけじゃないですってばー」

女「ふふふ、隠さなくてもいいよー。妹ちゃん、男君の事好きでしょ」

妹「え?い、いや、まあその…それは私のにいさんですし?」

女「誤魔化さないの、私は全部知ってるんだから」

妹「…な、なんでぇ?」

女「ふふ、なんででしょう」

妹「妹友、喋ったの?」

妹友「喋ってないよ」

女「私にはなんでもお見通しー」



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 17:25:18.81 id:xzyNCeqe0
妹友「…まあ、たぶん夏のお泊りの時に寝たフリしながら聞いてたんだと思いますけどねー」

女「ば、バレてるし」

妹「…お泊りって」

妹友「『私、にいさんのこと…好き』」

妹「…あ、あの話聞かれてたの?」

女「あのときの妹ちゃん可愛かったなー」

妹「うー、恥ずかしい…」

女「なんでも協力するからね!」

妹友「先輩、面白がってるようにしか見えないですよー…」

女「失礼な、大真面目だよ」

妹「……。」

女「なんだいその目は」

妹「なんでもないですけど…先輩、顔がニヤニヤしてます」

女「おっと失礼」



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 17:42:16.97 id:xzyNCeqe0
妹「あ、別れ道です」

妹友「私たち、いつもここで別れるんですよー」

女「ほうほう、妹ちゃんはこっちだよね」

妹「はい、それで妹友はあっちです」

妹友「で、先輩はUターンですねー」

女「ははは…」

妹友「先輩、なにしにきたんですかー…」

女「いいのいいの」

妹「私、からかわれただけな気がします…」

女「にゃはは、それだけで満足よ」

妹「むー」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 18:11:41.00 id:xzyNCeqe0
妹友「じゃあまた明日ねー、妹」

妹「うん、またねー」

女「わ、私は?」

妹友「先輩は勉強頑張ってくださいー」

女「あー…」

妹「お守りできたら持って行きますね」

女「うん、楽しみにしてる」

妹「では、またー」

女「妹ちゃん、男君のこと頑張ってね」

妹「な、なにもしませんからね!」

女「あはは、じゃあね」

妹「はい、さようならー」

妹友「……。」

女「…ふふーん」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 18:57:24.26 id:xzyNCeqe0
妹友「では、私も帰りますねー」

女「ちょい待ち、妹友」

妹友「…はい?」

女「本題に入ろうかなと思って」

妹友「本題…ですか?」

女「妹友も男君の事、好きだよね?」

妹友「……。」

女「…んー?」

妹友「…はい、もちろんお兄ちゃん大好きーですよ」

女「そんなノリじゃなくてさ、もっと真剣な話」

妹友「……。」

女「ふふ、なんでもお見通しってのは嘘じゃないでしょー」

妹友「…いえ、別に隠してたわけじゃないですし」

女「素直じゃないなー」

妹友「……。」



150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 20:28:38.05 id:xzyNCeqe0
女「あ、ごめんね、からかいたいわけじゃないんだ」

妹友「…じゃあなんですか?」

女「いやー、ちょっと叱咤激励をね」

妹友「叱咤激励?」

女「だって妹友、妹ちゃんに遠慮してるでしょ」

妹友「……。」

女「それじゃ駄目だよって言いたかったわけよ」

妹友「…遠慮」

女「まあそれだけだから、じゃあ私も帰りますよっと」

妹友「……。」

女「妹友も頑張りなよ?またねー」

妹友「……。」


妹友「…遠慮?」

妹友「そんなこと、してない」

妹友「だって、私は――」



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 20:52:27.55 id:xzyNCeqe0
妹友『私、お兄ちゃんのことが好きです』

妹友『何度も言いませんよ…あ、でももう一度だけ言います』

妹友『私、お兄ちゃんのことが好きです』

男「……。」

妹『…ふふ、にいさん、鼓動速いよ?』

妹『なんで、速くなってるのかな?』

妹『私もね、今、ドキドキしてる』

妹『えへへ、なんででしょう』

男「……。」

妹友『こんなふつつか者でよければ、どうぞ一声おかけください』

妹『妹なのに、ドキドキするのっておかしいよね』

ピピピピピピピピ

男「……。」

男「…なんて夢見てんだよ」



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 21:02:30.51 id:xzyNCeqe0
妹「ふあぁ…」

男「……。」

妹「あ、にいさん、おはよー」

男「…なんで妹がいるんだ?」

妹「え、えっとー…」

妹「…寂しかったから、夜中に来ちゃいました」

男「はあ…」

妹「ご、ごめんなさい」

男「いや、怒ってるわけじゃないけどさ」

妹「ほんと?」

男「ほんとほんと」

妹「じゃ、じゃあね」

男「ん?」

ギュー

妹「充電ー…って、えへへ、なんちゃって」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 21:19:02.07 id:xzyNCeqe0
男「……。」

妹「あ、あれ?」

男「…ん、もういいのか?」

妹「あ…うん」

男「じゃあ起きるかなーっと」

妹「私もー」

男「…妹」

妹「はいな?」

男「髪ぐしゃぐしゃ」

妹「え…や、やだぁ、見ないで」

男「はは、それ直してから降りてこいよ」

妹「う、うん」

トットット

妹「……。」

妹「ちょっと、やりすぎちゃったかなぁ…」



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 22:34:16.94 id:xzyNCeqe0
ガチャ

男「…はあ」

妹友「お兄ちゃん、考え事ですかー?」

男「わっ!…って妹友ちゃんか」

妹友「おはようございますー」

男「おはよう、わざわざ家の前までお迎えに来たの?」

妹友「あ、はい」

男「ごめんね、あいつ髪を整えるのに時間かかってるから」

妹友「わかりました―」

男「じゃ、先行くね」

妹友「…あ、お兄ちゃん」

男「ん?」

妹友「えっと…」

男「…どうした?」

妹友「…な、なんでもないです」



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/16(日) 23:06:39.09 id:xzyNCeqe0
男「…ん?」

妹友「……。」

ガチャ

妹「いってきまー…って、妹友?」

妹友「おはよー、妹」

妹「おはよー、なんで家まで来てるのー?」

妹友「早く起きちゃったから、ちょっとねー」

妹「そっかー。にいさんもまだいるし」

男「おう、悪いな」

妹「べ、別にいいけどね?」

妹友「あ、ごめんね。お兄ちゃんは私が引き止めちゃったから」

妹「…む、またお兄ちゃんからかって遊んでたなー」

妹友「ふふ、からかってなんかいないって」

男「いつもからかわれてるのはお前だろ…」

妹「…う」



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 00:22:28.56 id:cj15R+4F0
妹友「じゃあ、行きましょー」

妹「はいなー」

男「おう」

妹友「そういえばお兄ちゃん、さっき溜め息ついてましたよね」

男「ん…まあなー」

妹「え…悩み事?」

男「んー…」

妹『妹なのに、ドキドキするのっておかしいよね』

男「……。」

妹友「相談、乗りますよ?」

男「……。」

妹友『私、お兄ちゃんのことが好きです』

男「…いや、大丈夫だよ。ちょっと勉強が大変でね」

妹「む…それは手伝えない」

妹友「…だねー」



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 00:57:42.37 id:cj15R+4F0
男「…て、なんだそれ…夢のこと気にしすぎだろ」

女「あれ、男君は相変わらず悩み事ですか」

男「おう、おはよう」

女「明日から3連休だぞー、そんなしけた面してたらいけませんぜ旦那」

男「どうせ連休も勉強しかすることないだろ」

女「それ言うのは禁止ー」

男「はは、悪い」

女「でも、家の中でずっと妹ちゃんといれるから内心嬉しかったりするでしょー」

男「……。」

女「…ありゃ、これはお悩み事がかなり深刻?」

男「…そうでもないよ」

女「はい、目を逸らさない」

男「……。」



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 01:06:59.55 id:cj15R+4F0
女「一人で抱え込んでても解決しないぞ―」

男「……。」

女「…もう、しょうがないなー」

男「…ん?」

女「日曜日の夕方6時に駅前の噴水に集合」

男「え?」

女「私とデートしよう」

男「え…え?」

女「あ、先生来た。じゃあ男君、約束ねー」

男「……。」



173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 01:20:28.31 id:cj15R+4F0
日曜日

男「…て、人を呼び出しといて堂々と遅刻するとは」

女「にゃはは、ごめんごめん」

男「で、なんの用なんだ?」

女「そうだねー、時間もないし行こっか」

男「どこに?」

女「買い物」

男「…なにを?」

女「なにをって…そんなの決まってるじゃんか」

男「……?」

女「明日はバレンタインデーだよ?」



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 01:34:27.32 id:cj15R+4F0
女「どうしようかにゃー、去年は正統派なチョコだったし今年はザッハトルテでも作ってみようかな…」

男「…おい、質問いいか?」

女「ほい、なんでしょう」

男「なんか当たり前のように流されたけどさ、なんで俺が女のチョコの材料買うのに付き合ってるんだ?」

女「男君にもあげるチョコなんだから買うのぐらい付き合ってくれてもいいじゃんかー」

男「なんだその理不尽すぎる答え…」

女「まあ細かいことは気にしないのー」

男「荷物持ちぐらい男友にでも頼めばいいだろ」

女「いやいや、男君にはもう一つお願いしたいことがありましてねー」

男「ん、なんだ?」

女「はいはい、今はそんなことよりも材料探しだよー」

男「はいはい」

女「返事は一回」

男「…帰ろうかな」

女「あー調子乗りましたごめんなさい!」



179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 01:48:46.37 id:cj15R+4F0
女「いやー、ありがとね。牛乳とかいろいろ持ってもらっちゃって」

男「そう言うなら少しはお前も持てよ…」

女「か弱い女の子に荷物持ちをさせるの?」

男「……。」

女「きゃー!持ちます!持つから投げないで!」

男「…はあ、もう家まで持ってってやるから案内しろって」

女「わー、紳士だねぇ」

男「…棒読みだな」

女「あ、家はこっちだよ、こっち!」

男「良い性格してるよ、ほんと」

女「…照れる//」

男「誉めてねえよ、皮肉だよ、気付けよ」



180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 02:03:30.47 id:cj15R+4F0
男「で?」

女「で、って?」

男「なんか頼みごとあるんだろ?」

女「あ、うん…えっと、これ」

男「ん、なにこれ…手紙?」

女「うん、手紙。これをね、明日男友に渡してほしいんだー」

男「男友に?」

女「お願いしていいかな」

男「別にいいけど、手紙くらい自分で渡せばいいじゃん」

女「……。」

男「ん?」

女「…男君、デリカシー無いとか言われない?」

男「え、なんで俺怒られてんの?」



181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 02:10:59.43 id:cj15R+4F0
男「はは、でもなんかこれラブレターみたいだな」

女「ラブレターだよ」

男「…へ?」

女「あ、でも体育館裏に来て下さいってことしか書いてないけどね」

男「あ、いや…ラブレター?」

女「にゃはは、体育館裏だなんてベタすぎるかね」

男「いやそうじゃなくて」

女「ん?」

男「女って、男友のこと好きなの?」

女「え、なにを今更…妹ちゃんとかから聞いてない?」

男「まったく」

女「おー、可愛い後輩たちは口が堅いねー、感心感心」

男「…まったく気づかなかった」

女「ふふん、男君は鈍感ですからね」

男「はは…」



182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 02:22:35.72 id:cj15R+4F0
女「高校卒業したら別々になっちゃうからねー」

女「ほんとは男友と同じ大学を受けようかなって思ってたんだけど…」

女「ご存知のとおりあの人、勉強あまり出来ない子だからさ。レベル下がり過ぎちゃって、ふふ」

男「だろうな」

女「それでも一応、私も男友と場所が近い大学にはしたんだー」

男「志望変えてたのか…」

女「まだ内緒にしといてね?」

男「おう」

女「でもやっぱり大学別々なのは心配だから、今のうちに告白しようかなって」

男「……。」

女「にゃはは、要は今のうちに男友にツバ付けとくのさ」

男「……。」

女「まだオーケーもらえるかなんて分からないけど」

女「あいつ、びっくりするかなぁ…してくれるといいな」

男「…びっくりするだろうな、間違いなく」



184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 02:31:58.98 id:cj15R+4F0
女「あー、あいつのことこんなに考えるの、なんかムカつくなぁ」

男「なんだそれ」

女「でもさ…好きなんだぁ」

男「……。」

女「好きになっちゃったら、しょうがないよね」

男「…はは、そうだな」

女「まったく、私に好きになってもらえるなんて幸せものだよねー!」

男「おう」

女「…ありゃ、今のは突っ込むタイミングだったんだけど」

男「いや、俺も幸せだろうなって思ったから」

女「…照れる」

男「自分で言っといて照れるなよ」

女「…まあ、そんなわけだからね、手紙頼みます」

男「ん、引き受けた」



186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 03:02:54.67 id:cj15R+4F0
女「さて、次は男君の番ですねー」

男「…へ?」

女「私が全部話したんだから、男君も話そうか」

男「…なるほど、はじめからこういう魂胆だったのか」

女「なんの話かなー」

男「……。」

女「さあ、話しちゃおうぜー。女の子はみんな大好き恋バナタイム!」

男「俺は女じゃねえ…それに恋バナだなんて誰も言ってないだろ」

女「違うの?」

男「……。」

女「ふふ、やっぱりそうなんじゃん」

男「……。」

女「ほらほら、相談したほうが楽になるよ?」

男「……。」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 03:39:07.50 id:cj15R+4F0
女「ほうほう…つまり要約すると、妹ちゃんと妹友の二人から迫られてどうしようかなってことですか」

男「…根掘り葉掘り聞きやがって」

女「いやいや、妹友がそんなに積極的だとは思わなかったよー。てっきり妹ちゃんに遠慮してなにもしてないと思ったのに」

男「…でも、そのときに急に好きって言われただけだよ。それに、それからも変わらずいつも通りだし」

女「…ん?」

男「それに妹も迫ってるわけじゃねえよ、あれは妹なりのスキンシップなんだろうし」

男「きっと妹と兄の距離感がよく分かってないんだろうな…まあ、兄妹になって1年とちょっとじゃしょうがないけど」

女「……。」

男「だって、俺だって分かってねえもん。妹とどう接すればいいのか…妹になんて言ってやればいいのか」

男「あいつが望むことはなんだって叶えてやりたいけど…でも、それでもやっちゃいけないことだってあるんだろうし」

妹『えへへ…しちゃった』

男「…どうすればいいのかよく分かってないから…だからきっと」

女「…うーん、まあね、妹ちゃんのことは良いんだ、大体分かってるし。私が考えてるのは妹友の方」

男「…え?」

女「もしかしてさ、男君…妹友の告白に、返事してない?」



192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 03:59:07.36 id:cj15R+4F0
男「…返事?してないけど」

女「……。」

男「え、でもあれは返事がどうこうみたいな告白じゃなくて、ただの報告みたいな感じだったし…」

女「男君…ごめん」

男「…え?」

パシッ!

男「……。」

女「最低」

男「…いてえ」

女「男君、なんにも分かってない…告白したあとの女の子の気持ち、全然考えてない…」

男「……。」

女「態度が変わらなかった?告白したあともいつも通り?そんなの、不安を隠すために決まってるじゃんか」

女「ただの報告?返事がどうこうじゃない?そんなわけあるかバカぁ…妹友がどんな気持ちで自分の想いを伝えたと思ってるのさ」

女「告白して、返事がもらえなくて、なにも言われないなんて…そんなの、私だったら不安で死んじゃいたくなっちゃうよ…」

男「……。」



196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 04:26:05.85 id:cj15R+4F0
女「…それとも、まだ迷ってるの?」

男「……。」

女「違うよね、返事はもう決まってるんだよね」

女「だったら、ちゃんと言ってあげなよ…どんな返事でも、ね」

男「…ん」

女「それと、妹ちゃんのことだけど」

男「……。」

女「私が言って良いのかな…分からないけど、このままだといつまで経っても進まないだろうから教えちゃうね」

男「…なんだよ、怖いな」

女「妹ちゃんね、男君のこと、好きだよ」

男「…は?」

女「兄妹としてじゃないよ、分かってるだろうけど」

男「……。」

女「ありゃ、思ったよりも冷静」

男「…まあな」



198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 04:44:03.23 id:cj15R+4F0
女「分かってたの?」

男「いや、全然」

女「…あ、そう」

男「でも、こっちの方が考えやすくなった」

女「…あはは、そうかもね」

女「でも、ひとつ問題があるみたい」

男「ん?」

女「『にいさんの妹でいられなくなったら、私、消えちゃうかもしれない』」

男「……。」

女「妹ちゃんの言葉だよ」

男「……。」


妹『思ったより…消えちゃうの早いみたいだね』

妹『キス…しちゃったからかな』


男「…なるほどな」



199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 04:53:31.06 id:cj15R+4F0
女「だからね、たぶん妹ちゃんは今のままでいいと思ってる」

男「……。」

女「ふふ、やっぱり私が言ったらいけないことだったかなー」

男「はは…俺、全部知っちゃったもんな」

女「ま、それでもどうするか決めるのは男君だよ」

男「…ん」

女「どんな答えでも、私は応援してるから」

男「…おう、ありがと」

女「いえいえー…では、そんな男君にもう一つ重大な情報を教えよう」

男「な、なんだよ…まだあるのか」

女「実は…」

男「……。」

女「…私の家、とっくに通りすぎてたり」

男「……。」

女「にゃはは、ごめんなさい」



200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 05:02:13.43 id:cj15R+4F0
女「ありがとねー、ここまで運んでもらって」

男「おうよ…俺も、ありがとう」

女「いえいえ、私はなにもしてないよ」

男「豪快にひっぱたいてくれたじゃん」

女「う…その節はごめんなさい」

男「だからありがとうって」

女「…う、うん」

男「手紙はちゃんと男友に渡すからな」

女「お願いします…あ、あともう一つお願いしていい?」

男「なんだ?」

女「前にみんなで遊んだ公園あるでしょ?明日ね、あそこで私が来るの待ってて欲しいんだ」

男「…なんで?」

女「返事すぐもらえるか分からないけど、告白の結果を伝えたいので」

男「そんなの次の日でいいよ」

女「駄目、たぶん私、すぐ言いたくなるから!」



201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 05:09:46.82 id:cj15R+4F0
男「なんだそれ、オーケーもらう気満々じゃねえか」

女「いや、駄目だった場合は慰めてもらおうかと…」

男「まさかのマイナス思考かよ」

女「とにかく、よろしくね?」

男「…分かったよ」

女「よかった…」

男「女、一応聞いておくけど自分が受験生ってこと忘れてねえよな」

女「…や、やだなー、当たり前じゃないですか」

男「まあ…自己責任だからいいけど」

女「じゃ、じゃあ、今日は本当にありがとー」

男「おう、また明日な」

女「ばいばーい」



203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 05:18:59.73 id:cj15R+4F0
男「ただいま」

母「おかえりなさい、男」

男「…妹は部屋?」

母「いえ、妹友ちゃんの家におじゃまになってるみたい」

男「…こんな遅くまでか?」

母「明日はバレンタインデーだからね、頑張って作ってるのよ」

男「…なるほど」

母「誰のためでしょうねー」

男「さあな」

母「分かってるくせに」

男「じゃあ聞くなよ…」

母「ふふ、幸せものねー」

男「……。」



204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 05:32:26.30 id:cj15R+4F0
ピピピピピピピピ

男「……。」カチッ

妹「…Zzz」

男「…今日もいるのか」

妹「…むにゃ」

男「……。」

妹「…Zzz」

男「はは、疲れてるんだな…もう少し寝かせといてやろう」

妹「…にいさん」

男「…ん?」

妹「すきぃ…」

男「……。」

妹「…Zzz」

男「…寝言、か」



205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 05:43:48.57 id:cj15R+4F0
男「……。」

男「……。」

男「…なあ、妹」

男「俺…どうすればいい?」

妹「……。」

男「…お前は、どうしてほしい?」

男「……。」

男「…はは、分かんないか、俺も分からないや」

妹「……。」

男「……。」

男「またあとで起こしに来るからなー」

ガチャ

妹「……。」

妹「……。」

妹「…ばか」



206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 05:59:56.59 id:cj15R+4F0
公園

男「…寒い」

男「こんなところで待てと」

男「…どれだけだよ」

男「……。」

男「…寒い」

男「……。」

男「……。」

男「いや、ほんとにいつまで待たせる気だよ…もうすぐ1時間だぞ」

男「……。」

男「……。」

男「…妹友ちゃんも」

男「ずっとこんな気持、なのかな」


妹友「呼びましたか、お兄ちゃん」

男「…え?」



208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/17(月) 06:10:55.83 id:cj15R+4F0
男「なんで、いるの?」

妹友「女先輩にメールで呼ばれたんですー、今すぐ来て下さいって」

男「……。」

妹友「お兄ちゃんもですか?」

男「…なるほどね」

女『ちゃんと言ってあげなよ』

妹友「…どうかしましたかー?」

男「いや、なんでもない…妹友ちゃんもベンチに座りなよ」

妹友「あ、はい」

男「たぶんね、女は来ないよ」

妹友「え?」

男「俺と妹友ちゃんを二人で会わせるための作戦だと思う」

妹友「二人でって…あー」

男「納得?」

妹友「…はい」



267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 21:49:42.78 ID:10hVHuey0
女「お、ちょうどいいタイミングに着いたねー」

妹「…にいさんと…妹友?」

女「そうそう…あ、あんまり近くに行くと気付かれちゃうよ」

妹「…気付かれたら駄目なんですか?」

女「あの雰囲気は邪魔しちゃ悪いでしょー。ほら、ここに隠れて妹ちゃん」

妹「……。」

女「どうしたの?」

妹「…覗き見なんて、失礼ですよ」

女「でもお二人を邪魔しても失礼じゃないかな」

妹「……。」

女「セッティングしてあげた私、ナイスだにゃー、なんて」

妹「…なんで私を呼んだんですか」

女「いやー、妹ちゃんにこれを見せたくてね」

妹「……。」



268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 21:50:25.67 ID:10hVHuey0
妹「…私、帰ります」

女「あ、待ちなって妹ちゃん」

妹「嫌です、待ちませんよ」

女「ちょっと、待ちなさいってば」

妹「さようなら、先輩」

女「……。」

女「…ほんとに、帰っちゃうんだ」

妹「……。」

妹「…どういう、意味ですか?」

女「……。」

女「…ねえ、妹ちゃん」

女「いつまでも逃げてちゃ、駄目でしょ?」



269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 21:51:06.81 ID:10hVHuey0
妹「……。」

妹「…なにから…ですか」

女「妹友は、優しくて、妹ちゃんのことをいつも一番に考える良い子だけど…」

女「それにずっと甘えてちゃ、駄目じゃんか」

妹「……。」

女「妹ちゃんは今、目を背けようとしてるだけだよ」

女「見てあげなよ、妹友と、お兄ちゃんを」

妹「……。」

女「ほら、こっちに来て」

妹「……。」

妹「…ん」

女「うん、それでよし」

女「ふふ、確かに覗き見は悪いけど、こうしないと分からないこともあるんだよ、ね?」

妹「……。」

女「…じゃあ、見守りましょうかねー」



272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 21:55:54.43 ID:10hVHuey0
男「…たく、女のやつ、余計なお世話しやがって」

妹友「そうですね」

男「……。」

妹友「……。」

男「…寒いね」

妹友「…そうですね」

男「……。」

妹友「…ねえ、お兄ちゃん」

男「…ん、なに?」

妹友「暖めて、あげましょうか?」

男「…ど、どういう意味?」

妹友「ふふ、動かないでくださいね」

男「……。」

妹友「……。」

男「……。」ゴクッ



273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 22:03:09.00 ID:10hVHuey0
ファサ

男「……。」

妹友「えへへ、マフラーが長いやつで良かったです」

男「…はは」

妹友「ふふ、なにか期待させちゃいました?」

男「いや、別に…ただ、顔が近かったから」

妹友「お兄ちゃんからしてきてくれたら、キスだってなんだってしますけど」

男「…しないよ、そんなこと」

妹友「ですよねー」

男「…ありがとう、暖かくなったよ」

妹友「それは良かったです…マフラー取れちゃいますから、もう少し近づいてもいいですか?」

男「どうぞ」

妹友「じゃあ、失礼します」

ピト

男「……。」



274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 22:09:38.19 ID:10hVHuey0
妹友「……。」

男「……。」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「ふふ、お互い黙っちゃいましたね」

男「…うん」

妹友「これじゃあ、同じマフラーにくるまって寄り添ってるカップルにしか見えませんよ?」

男「…そうだな」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「…なんか、話してくださいよ」

妹友「私、ドキドキしちゃうじゃないですか」

男「……。」

妹友「…別に、いいですけどね」



277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 22:23:54.59 ID:10hVHuey0
妹友「私たち、こんな寒い中でなにしてるんでしょうね」

男「まあ、女を待ってるんだけど…あいつきっと来ないからな」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「じゃあ、帰りましょうか?」

男「……。」

妹友「受験生に風邪を引かせたら、妹に怒られちゃいますからねー」

妹友「私としては、しばらくこのままでも幸せですけど」

男「……。」

妹友「…ふふ、でもこれ以上お兄ちゃんを困らせてもしょうがないですし」

男「別に、困ってないけど」

妹友「んしょ…」

男「あ…」

妹友「ごめんなさい、寒くなっちゃいましたか?でも返してくださいね…そうしないと、帰れないですから」

男「…ん」



279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 22:33:09.87 ID:10hVHuey0
妹友「あ、これを忘れちゃいけませんね」

妹友「はい、どうぞ。バレンタインのチョコレートです」

男「あ、ありがとう」

妹友「去年は渡せなかったですからね、今年は頑張ってみました」

男「大事に食べるよ」

妹友「いえいえ、気軽に食べてください、チョコレートなんですから…あと、これも」

男「…お守り?」

妹友「妹からはまだ貰ってませんか?」

男「…ああ」

妹友「一緒に作ったんですよー。私のが水色で、妹のがピンクです。合格祈願、ばっちりしておきましたから」

男「びっくりした…ありがとうね」



282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 22:43:35.66 ID:10hVHuey0
妹友「妹の提案ですからお礼は妹に言ってください」

男「妹にも言うさ。でも、本当にありがとう」

妹友「いえいえ…あー、でも先に渡したのはまずかったですね。ちゃんと妹から貰ったときも驚いてくださいねー」

男「はは、分かったよ」

妹友「ほんとは家にお邪魔して渡すつもりだったんですけど…ここで会えて丁度良かったです」

男「そうかもね」

妹友「…では、用事も済んだので…帰りますか」

男「…ん」

妹友「ふふ、先輩は私がチョコを渡せるようにこんなことをしたんでしょうかね」

男「……。」

妹友「まあ良いです、お兄ちゃんに会えたので」

妹友「…それではお兄ちゃん、大丈夫だとは思いますが、受験頑張ってください」

男「…うん」

妹友「また受験が終わったらお祝いをさせて下さいね」

妹友「ではでは、さようならです」



284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 22:49:56.94 ID:10hVHuey0
テクテク

男「……。」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「……。」

男「…うん」

妹友「……。」

男「…妹友ちゃん」

妹友「……。」

男「妹友ちゃん!」

ピタッ

妹友「…呼びましたか、お兄ちゃん?」

男「…言いたいことが…あるんだ」



286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 23:06:01.42 ID:10hVHuey0
男「言わなきゃ、いけないことが…あるんだ」

妹友「…なんですか?」

男「ごめん、ずっと待たせて…俺、どうすればいいか分からなかったから」

妹友「……。」

男「でも、しなきゃいけないって気付かされたから…伝えるね、君に」

男「告白の返事を」

妹友「……。」

男「今更で、ごめん。ほんとに、なにを今頃って感じだけど」

妹友「……。」

男「でも…聞いてほしい」

妹友「…いや」

男「聞いてくれ、俺は…俺は――」妹友「それ以上は!」

男「…っ!」

妹友「…それ以上は…言わなくてもいいです」

男「…なんで」



287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 23:09:02.32 ID:10hVHuey0
妹友「……。」

男「…なんで?」

妹友「…私も」

妹友「私もずっと、伝えたい事があったんです」

男「……。」

妹友「お願いです」

妹友「私の、この前の告白は、なかった事にしてください」



295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 23:26:58.43 ID:10hVHuey0
男「……。」

妹友「…えへへ、駄目ですね、ほんとはさっき言うつもりだったんですけど」

妹友「恋人ごっこが楽しくて…ためらっちゃいました」

男「……。」

妹友「よかった、お兄ちゃんが覚えててくれて」

妹友「てっきり…告白のことなんて、忘れてるのかなって思ってましたから」

妹友「だから、このままでいいかな…なんて、思っちゃって…ほんとに駄目ですね、私」

男「…理由を、聞かせてよ」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「…ずっと、ずっと、後悔してたんです」

男「……。」

妹友「いえ、後悔じゃないです…ずっと、自分を責めてました」

男「…どういうこと?」

妹友「だって私、一番大事なときに…妹が一番大変なときに…そんなときなのに、私、お兄ちゃんを奪おうとしちゃったから」



298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 23:45:33.65 ID:10hVHuey0
妹「……。」プルプル

女「…妹ちゃん」


男「奪おうとって…」

妹友「だってそうですよね?もうすぐ妹が消えちゃうって…あのときの私、分かってたのに!」

妹友「でも、そのときのちょっとした感情で私、お兄ちゃんに告白なんてしちゃって」

妹友「妹にはお兄ちゃんが必要って…そんなこと、当たり前だったのに。私、それをなんにも考えないで!お兄ちゃんを少しでもこっちに振り向かせようとしちゃったんだ!」

妹友「私は、妹を、大事な友だちを裏切ろうとしたんだ!」

男「……。」

妹友「妹のことだけを考えるお兄ちゃんが寂しかったから?私のことを考えてくれなくて悔しかったから?」

妹友「自分のことだけを想ってもらえる妹が羨ましかったから?そんな妹が…妬ましかったから?」

妹友「そんなこと、なにも覚えてないけど…それでも、あのときの私は妹を裏切ったから」

妹友「私は…そんな私を、ずっと許せなかった」

妹友「たとえ一瞬でも、私は…絶対に許せないことをしたから」

男「……。」

妹友「…だから、あの告白は…なかった事に、してください」



301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/18(火) 23:59:06.79 ID:10hVHuey0
男「……。」

妹友「そんなことで、私は自分を許せないけど…」

妹友「でも私は、妹の友達でいたいから」

妹友「…だから」

ポタ

妹友「ごめんね…妹…ごめん、なさい」

男「……。」

妹友「…お兄ちゃんも、私が告白したのに、わがままなこと言ってごめんなさい」

男「…いや」

妹友「ずっと妹の側に…いてあげてくださいね」

妹友「私の友達…大事にしてください」

男「……。」

男「…あのさ」

男「…正直言って、なんでそれで妹を裏切ったことになるのかも、なんでそんなに泣くのかも…そんでもってなんで告白を取り消すのかも…俺、全然分からないんだけど」

妹友「……。」



305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 00:05:08.43 id:vFCy0Dz60
男「でも、妹友ちゃんがそう言うなら…俺は言われたとおりにするよ」

妹友「……。」

男「それで、いいの?」

妹友「…はい」

男「…そっか」

妹友「ありがとうございます」

男「…いや、お礼を言われても困るんだけど」

妹友「…そうですね」

男「…妹のこと、大切にしてるんだな」

妹友「友達ですから」

男「…でも」

妹友「…はい?」

男「……。」

男「…ま、いいさ」

妹友「……。」



307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 00:14:19.39 id:vFCy0Dz60
男「…じゃあ、帰るかな…このままだと、本当に風邪引いちゃう」

妹友「そうですね、それは困ります」

男「…それじゃ」

妹友「はい、また」

男「チョコとお守り、ありがとう」

妹友「はい…あの、知ってると思いますけど、お守りって袋のところを開けちゃうとご利益がなくなっちゃうので、開けたらだめですからね」

男「ほう、それは知らなかった」

妹友「ふふ、少し賢くなりましたね」

男「そうだな」

妹友「じゃあ、さようならです」

男「うん、ばいばい…晩ご飯の時間過ぎてるな、走って帰るか」

妹友「気を付けてくださいねー」

男「おう」

タッタッタ

妹友「……。」



311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 00:22:24.39 id:vFCy0Dz60
女「…ありゃりゃ、思ったのとだいぶ違う結果になっちゃった」

女「妹友…どこまでも妹ちゃん想いなんだから」

女「…あれ、妹ちゃん?」


妹友「……。」

妹友「……。」

妹友「…お兄ちゃん」

妹友「…お兄ちゃん、お兄ちゃん」

妹友「……。」

妹友「…うぐっ」ポロッ

妹友「…ひっく…うくっ」

妹友「…うっ…うっ…お兄ちゃん…お兄ちゃん…お兄ちゃん」

妹友「う、うっ…ひっぐ…お兄ちゃ…ん」


妹「そんなに泣くなら、なんであんなこと言ったの?」



314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 00:37:49.99 id:vFCy0Dz60
妹友「…妹?」

妹「泣くほど、にいさんのことが好きなんでしょ?だったら、なんであんなこと言ったの?」

妹友「なんで…いるの?」

妹「質問に答えて、妹友」

妹友「……。」

妹「…答えてよ」

妹友「……。」

妹友「…妹と、友達でいたいから」

妹「……。」

妹友「私は…妹を、裏切ったから…ひくっ…だから私、けじめをつけないと…じゃないと、妹の友達でいられないから」

妹「……。」

妹友「だって、ずっと友達でいたいんだもん…妹と一緒にいたいんだ…なのに、そんなことをした私は、妹の隣にいる資格なんてないでしょ?」

妹「……。」

妹「…バカに…しないでよ」

妹「そんなこと、誰が言ったのさ」



316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 01:01:17.69 id:vFCy0Dz60
妹「そんなことで友達じゃなくなるはずなんて、ないじゃんか」

妹友「……。」

妹「どうすればいいの?私の気持ちを全部伝えればいいの?そんなことしたら朝になっちゃうよ?ううん、きっと朝になっても全部伝わらないけど、それでもいいの?」

妹友「……。」

妹「ずっと友達だよ、いつまでだって友達。なにしたって、なに言ったって、絶対離れてなんてやらないんだから」

妹「だから、裏切ったなんて言う前に…少しは私を信じろ、ばか…」

妹友「…うくっ…妹」

妹「…うー…ほら、変なこと言わせるからぁ…私まで、泣けてきちゃったじゃんか」

妹友「…妹、ぎゅー」

ギュー

妹「…ばか」

妹友「…妹、ごめんね」

妹「…うん」

妹友「ごめん…なさい」

妹「…うん」



318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 01:13:57.40 id:vFCy0Dz60
妹友「……。」

妹「…私、妹友に甘え過ぎてた」

妹友「…ううん、そんなことない」

妹「違うよ、妹友の優しさを、全部当たり前だと思ってた」

妹「私、それに頼って…色んなことから逃げてたんだね」

妹友「……。」

妹「…ねえ、妹友」

妹友「…なに、妹」

妹「妹友は、にいさんのこと、好き?」

妹友「…うん」

妹「そっか…えへへ、私も」

妹友「……。」

妹「だったら」

妹「私たち…ライバルだよね」

妹友「……。」



324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 01:37:00.94 id:vFCy0Dz60
妹「もう私、逃げないから」

妹友「…でも、妹」

妹「妹友、勝負だね」

妹友「…妹、もし妹がお兄ちゃんの妹じゃなくなったら…消えちゃうんだよ?」

妹「……。」

妹友「そんなの、絶対に嫌だよ…」

妹「…だから、にいさんを諦めるの?」

妹友「それで妹が消えないなら」

妹「でも、妹友が諦めても、私はにいさんに気持ちを伝えるよ」

妹友「……。」

妹「たとえ…それで私が消えることになっても」

妹友「そんな…」

妹「もう、自分の気持から逃げないって決めたの」

妹「だから妹友も…私のことを考えないで…にいさんに、伝えて」

妹友「……。」



326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 01:46:09.88 id:vFCy0Dz60
妹「……。」

妹友「……。」

女「はい、それくらいでいいかな」

妹「…先輩」

妹友「…先輩もいたんですか」

女「にゃはは、妹ちゃんとずっと見学してましたー」

妹友「……。」

妹「…あはは」

女「まあそれは置いといて…お互いの気持ちが分かってよかったよかったって感じ?」

妹「…はい」

妹友「……。」

女「でも」

女「妹ちゃん、自分がしようとしてること…よく考えてね」

妹「……。」

女「妹友だって男君だって…妹ちゃんが消えるなんて、許さないと思うよ」



328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 01:56:35.19 id:vFCy0Dz60
女「…ま、そんなことくらい分かってると思うけどね」

妹「……。」

妹友「……。」

女「じゃあ、男君も妹がいなくて心配してるだろうし、帰りましょうかねー」

妹「…はいな」

妹友「…はいです」

女「あー、明日男君に怒られるんだろうなー…」

妹「……。」

妹友「妹、マフラー一緒に巻いていこう」

妹「あ、うん」

女「…私は?私は?」

妹友「……。」スッ

女「いや、そんな先っぽだけ持ち上げられても…」



330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:01:43.64 id:vFCy0Dz60
女「じゃあね、気を付けて帰りんしゃいよ」

妹「はい、ありがとうございます」

妹友「先輩も、色々気を付けてください」

女「はは、かなりアバウトなご忠告ありがとう…じゃあばいばーい」

妹「さようならー」

妹友「さようならです」

妹「…じゃ、私たちも行こう」

妹友「…うん」

妹「……。」

妹友「……。」

妹「……。」

妹友「…妹」

妹「…なあに」

妹友「私、妹がいなくなったら、生きていけないからね」

妹「…うん」



331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:06:41.02 id:vFCy0Dz60
妹「マフラーありがとう」

妹友「どういたしまして」

妹「じゃあ、また明日ね」

妹友「うん、ばいばい」

妹「ばいばーい」

妹友「……。」

妹「……。」


妹友「…だから、隠し事は全部分かるって…言ってるのに」

妹友「…告白…するんだね、妹」


妹「…ごめんね、先輩…妹友」

妹「…ごめんなさい、にいさん」



334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:16:17.98 id:vFCy0Dz60
コンコン

妹「……。」

ガチャ

男「…なんだ、妹か」

妹「私じゃ悪い?」

男「悪くないけど…なんでノックなんてしてるんだよ、普通に入って来れば良いじゃんか」

妹「えへへ、ちょっとね」

男「…ん?」

妹「にいさん、はいこれ」

男「…チョコレート」

妹「うん、バレンタインデーだからね」

男「ありがとう、嬉しいよ」

妹「どういたしまして…あとこれもね」

男「おう、お守りな。妹友ちゃんと一緒に作ったって聞いたよ」

妹「そうそう、頑張りましたぁ」



336:>>333しー!みんな分かってるから 2011/01/19(水) 02:28:53.91 id:vFCy0Dz60
男「はは、じゃあ俺も頑張って合格しないとな」

妹「願掛けはバッチリだから大丈夫だよ」

男「それは頼もしい」

妹「えへへ、でしょー」

男「…部屋、入らないのか?」

妹「……。」

男「…ん?」

妹「うん…入らない」

男「そっか、珍しいな」

妹「…にいさん」

男「なんだ?」

妹「…私ね、にいさんの受験が終わるまで、にいさんに甘えるの、やめます」

男「……。」

妹「にいさんの部屋に入るのも、しばらく我慢」

妹「その代わりに、一つお願いがあるんだ」



337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:30:15.63 id:vFCy0Dz60
男「お願い?」

妹「うん、お願い」

男「…なに?」

妹「あのね――」



340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:39:26.91 id:vFCy0Dz60
2月15日

男「……。」

女「ありゃ大将、元気がない様子ですね。こりゃあ、妹友に振られちゃいましたか?」

男「…てめえ」

女「にゃはは、おはようさん」

男「昨日はお陰さまで寒空の中待ちぼうけをくらいましたよ」

女「代わりに可愛いお供を行かせたでしょ?」

男「まあな…で、そっちは男友とどうだったんだよ」

女「…ふふふー」

男「ああ、もういいよ。その顔で分かったから」

女「…妹ちゃん、昨日なにか変わったところなかった?」

男「…ん、なんで?」

女「…いや、なかったならいいよー」

男「……。」



342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:44:49.25 id:vFCy0Dz60
2月18日

妹「おはよー、妹友」

妹友「おはよー」

妹「今日も寒いね」

妹友「そうだねー、マフラー巻く?」

妹「うん!」

妹友「んしょ…暖かい?」

妹「えへへ、暖かい」

妹友「ふふ、良かったー…お兄ちゃん、勉強頑張ってる?」

妹「うん、たぶん」

妹友「たぶん?」

妹「邪魔をしないようにしてるんだー」

妹友「なるほど」

妹「頑張ってるよ、私たちのお守りもついてるし」

妹友「そうだねー、頑張れ、お兄ちゃん」



343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:52:09.03 id:vFCy0Dz60
2月22日

母「で、入試は何日からなの?」

男「…今更そんなこと聞きますか」

母「正直男の入試なんて興味ないですもの」

男「妹の受験のときはハラハラしてたくせしやがって…」

母「そんなことより質問に答えなさいよ」

男「…26日と27日だよ」

母「ふーん…もし落ちたら家出て働きなさいよ?」

男「なんの脈略もなくさらっとなに言ってんだ」

母「あ、そういえば、今日は世界友情の日らしいわよ」

男「…で?」

母「入試に出――」男「出ねえよ」

男「……。」

母「…晩飯、抜き」

男「なにゆえ!」



345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 02:58:40.96 id:vFCy0Dz60
2月25日

女「うひゃー、前日ですよーもう…死にたい」

妹「あれ、先輩だー」

女「お、妹ちゃんじゃないですかー、買い物?」

妹「はい、お使いを頼まれたんですよ」

女「ほほう、感心感心」

妹「…先輩は、なにをしてるんですか?」

女「ん、散歩?」

妹「……。」

女「き、気分転換ですよー」

妹「なにも言ってないですよ、私…」

女「ちょうど良かった、妹ちゃんに聞きたいことがあったのですよ」

妹「はい?」

女「買い物しながら話しましょ」

妹「…良いんですか、前日にそんなことしてて」



346:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:00:18.79 id:vFCy0Dz60
……………………

…………

……




347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:03:13.25 id:vFCy0Dz60
ピピピピピピピピ

男「……。」カチッ

男「…当日」

男「風邪は…引いてない」

男「怪我も…してない」

男「緊張は…少ししてる」

男「……。」

男「…うん、概ね問題なし」

男「起きるか」



350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:09:54.29 id:vFCy0Dz60
母「おはよう」

男「おはよう」

母「言い残すことはない?」

男「…なんかそれ違うよね?」

母「よしよし、緊張はあまりしてないみたいだね」

男「ま、やるだけやるさ」

母「よし、朝ご飯は受験にカツ!ということで」

男「消化に悪いものはやめてくれよ」

母「…いつも通りにしますか」

男「そのかたわらに見えるトンカツは晩に食べるよ」

母「そう、残念」

男「…妹は寝てる?」

母「起きてるよ」

男「…そっか」



351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:16:03.26 id:vFCy0Dz60
男「…じゃあ、行ってくるよ」

母「頑張っておいで」

男「おうよ」

ガチャ

妹友「……。」

男「…妹友ちゃん」

妹友「…応援したかったので、来ちゃいました」

男「…ありがと」

妹友「信じてますからね、お兄ちゃん」

男「はは、それはプレッシャーだな」

妹友「え!…あ、じゃあ、えっと…」

男「大丈夫大丈夫、やる気出たよ」

妹友「あ、そうですか…良かったぁ」



353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:20:42.84 id:vFCy0Dz60
男「じゃあ、行ってくるよ」

妹友「はい…ほら、妹、お兄ちゃん行っちゃうよー」

男「…ん?」

妹「……。」ヒョコッ

男「…行ってくるからな、妹」

妹「……。」

妹「…祈っとくから」

男「おう」

妹「えへへ、頑張れ、にいさん」

男「ん、ありがと」

妹「…待ってるから」

男「…うん」

男「じゃあ、いってきます」

妹友「いってらっしゃいです」

妹「いってらっしゃーい」



354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:25:49.72 id:vFCy0Dz60
男「…なんで机ちょっと斜めになってるんだよ、やりづらいな」

男「…いやいや、これも巡りあわせ、受け入れよう」

男「……。」

男「最後は神頼みだな」

男「お守りは…あったあった」

男「ぜひ簡単な問題をば…っと」

男「…よし」

男「……。」

男「はは、やっぱり妹友ちゃんが作ったお守りのほうが綺麗に出来てるんだな」

男「……。」

男「……。」

男「よし、頑張ろう」

妹『…待ってるから』

男「…あいつが、待ってる」



355:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:30:02.40 id:vFCy0Dz60
……………………

…………

……

男「……。」

男「……。」

男「……。」

男「…よし、二日間が終わった」

男「……。」

男「……。」

男「……。」

男「…結果は、気にしてもしょうがない」

男「…実力は、出せたはず」

男「……。」

男「……。」

男「さて、行くか」



356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/19(水) 03:36:00.63 id:vFCy0Dz60
――――――――――――――――――――――――――――――――


妹『にいさん』

妹『私ね、にいさんの受験が終わるまで、にいさんに甘えるの、やめます』

妹『にいさんの部屋に入るのも、しばらく我慢』

妹『その代わりに、一つお願いがあるんだ』

妹『あのね――』

妹『試験が終わったら、公園に来て』

妹『私、そこでにいさんを…待ってるから』


――――――――――――――――――――――――――――――――

男「……。」

男「……。」

男「……。」

男「…来たよ、妹」

妹「……。」



410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/20(木) 02:00:09.84 id:UEg/fp/h0
妹「…お疲れ様、にいさん」

男「おう…こんなところで待ってて、寒かっただろ」

妹「寒くないよ、にいさんのこと考えてたら、あっという間だった」

男「…そっか」

妹「受験が上手くいきますようにってずっと祈ってたから…くちゅんッ!」

男「おい、くしゃみしてるじゃねえか…」

妹「えへへ、ちょっと早く来すぎちゃったかな」

男「たく…ほら、上着貸してやるよ」

妹「ううん、大丈夫。それより見てて、にいさん」

男「ん?」

妹「私ね、ブランコ漕げるようになったよ」

男「…へ?」

妹「ね、凄いでしょ」

男「…すごいすごい」

妹「むー、絶対そう思ってないでしょ」



414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/20(木) 02:10:39.33 id:UEg/fp/h0
男「思ってるって。ほら、すごいすごい」

妹「…バカにされてる気がするんだけど」

男「そんなことはない」

妹「ほんとかなぁ…」

男「でも、一人で練習してる姿を想像したらちょっとおかしかったかな」

妹「……。」

男「はは、冗談だよ」

妹「…ふん、見ててよー。こういうことだって出来るんだから」

男「…なにする気だ?」

妹「じゃーんぷ!」

男「…って、おい!馬鹿!」

ドンッ

妹「えへへ、ナイスキャッチ、にいさん」

男「…下敷きになってるだけだろ、これ」



415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/20(木) 02:20:05.32 id:UEg/fp/h0
妹「…いてて」

男「おい、危ないことするなよな」

妹「にいさんなら、受け止めてくれると思って」

男「…無茶だろ、これは」

妹「でも、受け止めてくれたね」

男「……」

妹「ふふ、さすがにいさん」

男「分かったから、そろそろどいてくれよ…起き上がれないだろ」

妹「……。」

ギュッ

男「…聞いてた?妹」

妹「……。」

男「…妹?」

妹「…もう少し、このままがいい」

男「……。」



416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/20(木) 02:38:48.97 id:UEg/fp/h0
妹「えへへ…にいさんに触れるの、ひさしぶり」

男「……。」

妹「私、頑張って我慢したんだぁ」

妹「勉強の邪魔しないようにって…私、頑張った」

男「…ありがと」

妹「ううん、ありがとうなんて言わなくていいよ…我慢したの、そのためだけじゃないから」

男「…どういうこと?」

妹「…私の気持ちを溜めるためだよ」

男「……。」

妹「にいさんへの想いを溢れるくらいにしようってね…私、にいさんのこと、ずっと見ないようにしてた」

妹「…でも、もう我慢…出来ないや」

男「…妹?」

妹「にいさん、こっち…見て?」

男「……。」

チュッ



420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/20(木) 02:52:10.85 id:UEg/fp/h0
妹「…えへへ、またにいさんと、しちゃった」

男「……。」

妹「前も、したこと…覚えてる?」

男「…ああ」

妹「そっかぁ…よかった」

妹「あの日から、ずっとまた…したかったから」

男「……。」

妹「ふふ、あのときみたいに、ドキドキしてくれてる?」

妹「私は…してるよ」

妹「今だけじゃなくて、にいさんといるときはいつだって、ずっとドキドキしてる」

妹「おかしいね、兄妹なのにね」

男「……。」

妹「ふふ、今日はあのときの続きがちゃんと、言えるみたい…」

妹「…ねえ、にいさん、聞いて」


妹「私、にいさんのことが好き」



423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/20(木) 03:08:55.04 id:UEg/fp/h0
女「…遅い!」

女「試験が終わったら待ち合わせって言ったのに、なにしてるんだあいつー」

女「…もう1時間も経ってるし…まさか、あまりにも解けなくてトイレで泣いてるとか…無いよね」

女「折角、妹ちゃんお手製お守りを特別に貸してあげたのに」

女「……。」

女「…男君も、とっくに試験終わってるよね」

女「…今頃、妹ちゃんと会ってるのかな」

女「……。」

女「そしたら、きっと…」

女「……。」

女「……。」


妹『私が消えちゃう、話…女さんがどこまで知ってるか分からないですけど』

女『全部、聞かせて』

妹『…うん』



452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/20(木) 23:47:07.39 ID:0ZLsNNvR0
妹『私が、サンタの魔法で生まれたのは知ってますよね?』

女『うん』

妹『妹が欲しい…私はにいさんのその願いを叶えるために、生まれたんです』

妹『そのためだけに、私はいます』

女『……。』

妹『だから、にいさんの妹じゃなくなったら…私は、消えちゃうんです』

妹『魔法が、解けちゃうから』

女『…妹じゃなくなるって、具体的にはどういうこと?』

妹『にいさんが、私のことを、妹だと思わなくなったら』

女『……。』

妹『にいさんが私を一人の女の子として見たら…ふふ、私に恋しちゃったら、私、消えちゃうんです』

女『そんな…』

妹『えへへ、面白いですよね。私の中でにいさんはとっくに、にいさんじゃなくなってるのに』

妹『叶わない恋?ふふ、漫画みたいですよね…夢みたい』

女『……。』



459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 00:36:59.12 id:gTXljbtE0
女『…それだったら』

妹『にいさんに告白するのはやめて、ですか?』

女『……。』

妹『告白しても、叶わないから?』

女『だって…そうでしょう』

女『告白して、良いことなんてなにも無いじゃない…』

妹『逃げるなって言ったのは先輩ですよ?』

女『……。』

妹『ごめんなさい…言い方が悪かったです』

女『…ううん、私が言ったことは本当だから』

妹『違うんです、そうじゃなくて…先輩に教えてもらったから、私、気付けたんです』

妹『この気持ちからいつまでも逃げるなんて、無理だよって』

女『……。』

妹『にいさんへの気持ち、これからずっと抑えていくなんて出来るわけない…だって、こんなにも好きなのに』

妹『だから、向き合わないと…にいさんに伝えないと駄目なんだって、決めたんです』



473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 02:28:46.99 id:gTXljbtE0
妹『だから、逃げません』

女『…でも』

妹『それに、妹友からも、逃げたくなかったから』

妹『妹友に、これ以上気を遣わせないように。私に遠慮なんかしないように』

女『…だから、ライバルだなんて言ったんだね』

妹『そうですよ…そうしたら妹友と、ちゃんとにいさんの取り合いが出来るから』

妹『…ふふ、妹友と勝負なんて、初めてかも』

女『それでも、勝負なんていう話じゃないでしょ?だって妹ちゃんの勝ちなんて、ないじゃない』

妹『ありますよ』

女『…え?』

妹『にいさんが私を好きになったら、私の勝ちじゃないですか』

女『…だから、そうなっちゃうと』

妹『えへへ、そうですね…そうしたら私、消えちゃいますけど…でも』


妹『私が消えたら…私の勝ちです』

女『……。』



474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 02:29:28.19 id:gTXljbtE0
女「……。」

女「…妹ちゃん」



男「……。」

妹「聞いてた?にいさん」

男「……。」

妹「聞いてなくても、何回でも言うね」

妹「好き、にいさん。好きだよ」

妹「好き、好き…にいさんのことが大好き」

男「…妹」

妹「好き、好きぃ」

ギュー

妹「聞いて、にいさん。好きだよ、大好きなの」

妹「いくら言っても言い足りないくらい、好きなんだよぉ…」

男「……。」



476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 02:56:02.45 id:gTXljbtE0
妹「ごめんね、妹なのに…にいさんの妹なのに、ごめんなさい」

妹「でもね、しょうがないんだ…にいさんの近くにいると、ドキドキが止まらなくて」

妹「でも…にいさんがいないと、なにも考えられなくて」

妹「にいさんのことしか…考えられなくて」

妹「朝起きる時も、夜寝る時も…夢の中だって、私の中は全部、全部にいさんしかいないんだ」

妹「ずっとずっと、にいさんだけ…離れてくれないんだ」

男「……。」

妹「いつからかなんて忘れたけど…それでも、ずっと」

妹「私、ずっとそんなことになっちゃってたのに」

妹「にいさん、なんでも許すから…」

妹「甘えても、抱きついても…一緒に寝たって許しちゃうから…そんなの、余計止まらなくなるに決まってるのに」

妹「だからもう、我慢なんて出来ないよぉ…ごめんね、にいさん」

妹「ずっと前から…好きになっちゃってたんだぁ」

男「……。」



478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 03:21:21.39 id:gTXljbtE0
妹「好き、好きぃ」

男「……。」

妹「離れたくないよぉ」

男「……。」

妹「にいさん、好き」

男「……。」

妹「…好き」

男「……。」

妹「……。」

男「……。」

妹「…好き」

男「……。」

妹「……。」

男「…妹」

男「…泣いてる?」



480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 03:36:52.21 id:gTXljbtE0
妹「……。」

妹「…泣いてないよ」

男「そっか」

妹「…にいさん」

男「うん」

妹「……。」

男「なんだ?」

妹「…なんでもない」

ギュッ

男「……。」

妹「…伝わったかな、私の気持ち」

妹「それとも、気付いてたかな…キスとか、しちゃってるもんね」

男「…まあな」

妹「えへへ、やっぱりバレてたかぁ」

男「…聞いたのは、女からだけど」



481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 03:45:57.62 id:gTXljbtE0
妹「先輩から聞いたんだ…だよね、にいさん、鈍感だもんね」

男「うるせーよ」

妹「……。」

男「……。」

妹「んしょっと」

男「……。」

妹「ごめん、ずっと私が乗ってて重かったよね」

男「…重くないよ、妹は」

妹「優しいね、にいさん」

男「本当のことだよ」

妹「…ね、ひとつだけ聞かせて」

妹「にいさんにとって私って…なに?」

男「……。」

妹「……。」

男「…大切な、妹だよ」



483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 03:53:10.94 id:gTXljbtE0
妹「……。」

男「……。」

妹「……。」

男「……。」

妹「…えへへ、ありがと」

男「大切な、大切な、妹」

妹「うん分かってる。私を大事にしてくれるって約束したもんね」

男「そんな約束なんて関係ないよ」

妹「ふふ、にいさんならきっと、そうだろうね」

男「……。」

妹「…んー、じゃあ、私の用事は終わり」

男「…ああ」

妹「でもねにいさん、もう一人、にいさんを待ってる人がいるんだ」

妹「あのね、にいさん」

妹「今から妹友のところに、行ってあげて」



489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 04:20:45.09 id:gTXljbtE0
妹「妹友ね、にいさんの言葉を待ってるから」

男「…でも、前の告白は無かったことにって」

妹「それはもう、いいの」

妹「前告白した別れ道のところで、にいさんを待ってるって」

男「…なんで」

妹「決まってるでしょ、もう一度にいさんに気持ちを伝えるためだよ」

男「妹友ちゃんの…気持ち」

妹「…にいさん、妹友にもらったお守りの袋、開けてみて」

男「お守り…開けたらご利益が減るって妹友が言ってたぞ」

妹「もう入試が終わったからいいでしょ」

男「そうなのか…ごめん、妹友、開けるよ」

男「……。」ピラッ

『私が世界で一番好きな、お兄ちゃんへ』

男「……。」

妹「…ね、妹友、素直じゃないから…行ってあげて、今すぐ」



510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 17:04:56.99 id:QPipYYnQ0
男「……。」

妹「早く…」

男「妹は――」

妹「私のことは良いから、早く行ってよ」

男「…でも」

妹「早く!」

男「……。」

妹「ありがと、にいさん」

妹「私、にいさんの妹で良かった」

男「…うん」

妹「いってらっしゃい、にいさん」

男「…行ってくる」

タッタッタ

妹「……。」


妹「……。」



515:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 18:26:43.14 id:QPipYYnQ0
女「…ほら、早く走りなさいってば!」

男友「ま、待てって…なんで受験終わりにランニングなんてしなきゃいけないんだよ」

女「良いから、喋る前に足動かす!ほらあと少しだから」

男友「あと少しって、どこ向かってんだ…」

女「…いた!」

男友「公園?…あれ、妹ちゃん」

妹「……。」

女「妹ちゃん」

妹「…先輩?」

女「良かった…」

ギュッ

女「良かったよ、妹ちゃん」

妹「……。」

妹「えへへ、私、消えませんでした…」

男友「……。」



517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 19:43:03.26 id:QPipYYnQ0
女「うん…うん」

妹「まだ、みんなといられるみたいです」

女「うん…良かった」

妹「嬉しいかな、悲しいかな」

妹「えへへ…やっぱりちょっとだけ、悲しいかな」

女「…私は、嬉しいよ」

妹「にいさんに、全部伝えたんだけどなぁ」

女「……。」

妹「…でも私、自分が消えないって、分かってたんです」

女「え?」

妹「だって、にいさんは私を一番大事にしてくれてるから…きっと、誰よりも大切にしてくれてるって…」

妹「…妹として、ですけど」

女「…妹ちゃん」

妹「今日の告白はね、私の気持ちの確認と…にいさんの気持ちを確認したかったんです」

妹「やっぱりにいさん、私を大事にしてくれてました」



521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 20:52:15.95 id:QPipYYnQ0
妹「……。」

女「……。」

妹「告白して、良かったなぁ…うっく…」

妹「…えへへ、安心したら泣けてきちゃいました」

女「やせ我慢、しなくても良いよ」

妹「……。」

女「悔しいなら、泣けばいいじゃんか」

妹「…う…うー」

妹「こんなにも、好きなのになぁ…」

女「うん」

妹「ひっく…うっ…好き…なのにぃ…」

女「頑張ったよ、妹ちゃんは」

妹「…好き…好き」

女「うん…うん」



524:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 21:08:19.74 id:QPipYYnQ0
男友「…いろいろあったみたいだな」

女「あはは、まだ終わってないよ」

男友「え?」

女「妹ちゃん、男君は今」

妹「…妹友のところに、行ってます」

女「そっかー…じゃあ、あとはどうなるか見守るだけだね」

妹「…はい」

女「頑張れ、妹友」

妹「……。」

女「ちゃんと自分の気持を伝えれてたら、良いね」

妹「…うん」

妹「…妹友、頑張って」



529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/21(金) 22:31:46.05 id:QPipYYnQ0
妹友「……。」

妹友「……。」

妹友「…いつから、好きになってたのかな」

妹友「はじめは、妹が羨ましかっただけだったのに」

妹友「優しくてかっこいいお兄ちゃんがいて良いなーって、思ってただけだったのに」

妹友「私にも、こんなお兄ちゃんがいたらいいなーって、思ってただけなのに」

妹友「……。」

妹友「…いつの間にか、私、好きになっちゃってた」

妹友「なんでかな、ただ憧れてただけだったんだけど…なぁ」

妹友「……。」

妹友「…ね、お兄ちゃん」

男「…はあ…はあ…妹友ちゃん」

妹友「…ここに来たってことは、妹は消えてないんですよね」

男「…うん」

妹友「…良かったぁ」



545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 00:15:12.61 ID:4/zEVfLe0
妹友「妹はきっと、消えないって分かってたんでしょうけど」

妹友「だってお兄ちゃんは、妹のお兄ちゃんですもんね」

男「……。」

妹友「…私はそれが、とても羨ましかったんです」

妹友「妹として大事にされて、いつだってお兄ちゃんの側にいられる…それがとても、羨ましかった」

妹友「お兄ちゃんに愛されてる妹が…とても」

男「…はは、それが兄の役目だからな」

妹友「妹は、それだけじゃ嫌だったみたいですけど」

男「……。」

妹友「ふふ、だから告白したんですもんね」

男「…うん」

妹友「…じゃあ」

妹友「妹が頑張ったなら…私も、頑張って言わないと」

男「……。」

妹友「聞いてくれますか、お兄ちゃん?」



551:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 01:37:43.46 ID:4/zEVfLe0
妹友「前の告白は、無しになったので」

男「うん…聞く」

妹友「…と言っても、言うことは一緒ですけどね」

男「……。」

妹友「ふー…」

妹友「お兄ちゃんのことが好きです、私でよろしければ、付き合ってください」

男「……。」

妹友「ずっと隣にいたいです、お兄ちゃんと一緒に笑っていたいです」

妹友「お兄ちゃんに私を支えて欲しいです、お兄ちゃんを私が支えてあげたいです」

妹友「なんでもします、お兄ちゃんのためだったら」

妹友「だから、お願いします、私と付き合ってください」

男「……。」

妹友「…言っちゃったぁ、恥ずかしい」



553:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 01:50:03.14 ID:4/zEVfLe0
男「…えっと」

妹友「今度は…返事がちゃんとほしいです」

妹友「妹もきっと、そのためにこんなことを言ったから」

男「……。」

妹友「…今じゃなくても、いいですけど」

男「…いや、今言うよ」

妹友「……。」

男「……。」

妹友「お願いします」

男「…うん」

男「……。」

妹友「……。」

男「…ずっと、いろいろ考えてたんだ」

男「妹のこと、妹友ちゃんのこと…女に言われたこと、自分のこれまでのこと」

男「…いろんなことを、考えてた」



555:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 02:24:15.83 ID:4/zEVfLe0
妹『一緒に寝ようかなって…だめ?』

妹『にいさんは、私のにいさんだよって』


男「妹は、俺の大事な妹で…ずっと、俺が守っていく大切な家族」


妹友『でも、周りの人達が聞いたらそれこそ…』

妹友『気にし過ぎちゃ駄目ですからね』


男「妹友ちゃんは妹の友達で…誰よりも妹と俺を考えてくれてる…俺の中では、妹と同じくらい大切な人」


女『もしかしてさ、男君…妹友の告白に、返事してない?』

女『妹ちゃんね、男君のこと、好きだよ』


男「妹のことも、妹ちゃんのことも…俺、全然分かってなくて」


男『俺…どうすればいい?』

男『…妹友ちゃんも、ずっとこんな気持、なのかな』


男「でも、今回ずっと考えて…少しだけ、分かった気がする」



561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 02:47:35.26 ID:4/zEVfLe0
女『好きになっちゃったら、しょうがないよね』

妹『私、にいさんのことが好き』

妹友『お兄ちゃんのことが好きです』

男「……。」

妹友「…お兄ちゃん?」

男「…妹友ちゃんは」

妹友『これからよろしくね、お兄ちゃん』

妹友『お兄ちゃん、考え事ですかー?』

妹友『相談、乗りますよ?』

妹友『ふふ、なにか期待させちゃいました?』

妹友『…ふふ、でもこれ以上お兄ちゃんを困らせてもしょうがないですし』

妹友『私は、妹の友達でいたいから』

男「……。」

男「妹友ちゃんは…明るくて、優しくて、魅力的で、友達想いで、そしてなによりも…妹の大切な人で」

男「…俺に必要な人だ」



562:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 02:49:36.68 ID:4/zEVfLe0
妹友「…お兄ちゃん」

男「……。」

妹友「…え、それって」

男「……。」

男「…妹友ちゃん」

妹友「…はい」

男「……。」

男「俺は…」

男「……。」


男「俺は――」



563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 02:50:53.36 ID:4/zEVfLe0
…………………………………………

………………………………

……………………

…………

……




565:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 02:57:04.80 ID:4/zEVfLe0
母「――で、それで?どうなったの?」

妹「ふふーん、それはね…」

男「…おい」

妹「あ、にいさん、おはよー」

母「おはよう、男」

男「ふたりしてなにを話していたのでしょうか」

妹「にいさんの奪い合いについて、その行方を語ってました」

母「はい、語られてました」

男「……。」

母「この、色男め」

妹「めー」

男「…どう返事をしていいか分からねえ」

ピンポーン

妹「あ、妹友だー」

男「……。」



567:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 03:04:36.08 ID:4/zEVfLe0
妹「わわ、どうしよう、まだ用意できてないよ」

男「…俺が待っとくように伝えてくるよ」

妹「いいよ、私が行くー。にいさんまだ起きたばっかでしょ、朝ご飯食べといてよ」

男「おうよ」

母「…のんびりしてるけど、遅刻大丈夫?」

男「今日はいつもより遅くていいんだよ」

母「卒業式の日に遅刻なんてやめなさいよね」

男「だから大丈夫だってば…」

妹「まだ大学に合格してるか分からないのに卒業なんて、すっきりしないね」

男「…まあな」

ピンポーン

男「ほら、早く行って来いよ」

妹「あ、そうだった、妹友ー」



568:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 03:12:52.48 ID:4/zEVfLe0
男「じゃあ、いってきます」

母「あとで卒業式見に行くから」

男「うん」

母「卒業式のあとはお墓参りだからね」

男「分かってるよ」

妹友「おはようございます、お母さん」

母「おはよう、妹友ちゃん。家まで迎えに来てくれてありがとうね」

妹友「いえいえ、早起きなものでー」

妹「…寝ぐせが直らないよー」

妹友「あ、妹も来たー」

男「んなこと気にしてないで、行くぞ」

妹「うー…いってきます」

妹友「いってきまーす」

母「ふふ、いってらっしゃい」



569:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 03:20:37.33 ID:4/zEVfLe0
母「…あ、そういえば肝心なこと忘れてたわ」

妹「…はいな?」

男「なんだ?」

母「結局、男の奪い合いの結果はどうなったの?」

男「……。」

妹「……。」

妹友「……。」

母「…ん?」

妹「えへへ、それはね」

妹「ふたりとも、振られちゃったー」

妹友「面目ないです」

男「……。」



570:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 03:28:28.39 ID:4/zEVfLe0
妹友「おにーちゃんッ♪」

妹「にいさんー♪」

男「だあ、離れろってば」

妹友「いえ、離れません」

妹「離れないよーだ」

男「…たく」

妹友「結局あれですよねー、お兄ちゃん」

男「…ん?」

妹友「こういうハーレムルートに持ち込むために私たちを振ったんですよねー」

妹「え、なにそれー」

男「んなわけないだろ…」

妹友「漫画とか小説だったら袋叩きにあってますよ、この状況」

妹「両手に花ーってね」

男「……。」

妹友「…まあ、私は嫌いじゃないですけどね」



571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 03:42:01.39 ID:4/zEVfLe0
妹「私も3人でいられるから、これでいいー」

男「……。」

妹友「俺に必要な人だって言われたときは…ドキっとしたんだけどなー」

妹「そこまで言っといて振るなんて、女ったらしだよね、にいさん」

男「…先行くぞ」

妹友「あ、逃げる気ですね」

妹「逃がしませぬ」

男「……。」

妹友「振った責任は、ちゃんと取ってもらわないと、お兄ちゃん」

妹「これからずっと、私たち二人の相手しないとね、にいさん」

男「……。」

ダッ

妹「あ、逃げたー」

妹友「追いかけるよ、妹」

妹「はいなー!」



572:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 03:51:52.00 ID:4/zEVfLe0
妹友「…あはは」

妹「どうしたの、妹友?」

妹友「ううん、なんでもない」

妹友「きっとお兄ちゃん…妹も私も悲しませないように、誰も選ばなかったんだろうなって」

妹「そうかもねー」

妹友「でも…誰も選ばないってことは、誰にもチャンスがあるってことだからね」

妹友「私、お兄ちゃんに好きって言われるまで、諦めない」

妹「…ふふーん、無理だよ妹友は」

妹友「な…なんで?」

妹「だってにいさん、胸が大きい人には興味ないからねー」

妹友「……。」

妹「なんせ生粋の口リコ――」

男「おい」

妹「わわ、いつの間に戻ってきたの!」

妹友「…ふふ」



574:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 04:02:58.90 ID:4/zEVfLe0
妹友「いいよね…かっこいいお兄ちゃんがいて」

妹「…かっこいいかな?」

妹友「そうだ、恋人が駄目ならやっぱり私もお兄ちゃんの妹になる!」

妹「な…だから駄目だってばぁ!」

妹友「なんでー?」

妹「…なんでって…それは、そのー…にいさんは、私だけのにいさんだから…ね?」

妹友「いいよね、お兄ちゃん?」

妹「ちゃ、ちゃんと私の話聞いてよー!」

妹友「あはは、ごめんごめん」

男「…はあ」

妹友「お兄ちゃん、また悩み事?」

妹「悩み事好きだね―」

男「…あのなー」

女「悩み事ならあっしが相談に乗りますぜ、旦那」

男「…どこから出てきたんだよ、お前」



576:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 04:12:05.27 ID:4/zEVfLe0
女「お前って酷いー」

妹「おはようございます、先輩」

妹友「おはようございまーす」

女「おはよー、可愛い後輩たち。妹友、私の妹になる気はないかい?」

妹友「お断りしますー」

女「へ、返事早いね…」

妹「しかも振られましたね、先輩」

女「…うー…もう、こうなったら走るぞ!妹ちゃん」

妹「は、はいです」

男「…朝から元気だな、ほんとに」

妹友「…お兄ちゃん」

男「ん?」

妹友「私、まだ本当に諦めてませんからね」

男「……。」

妹友「いつか、私に振り向かせてみせますから」



577:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 04:29:22.30 ID:4/zEVfLe0
妹友「そのときまで、どうぞお楽しみに」

男「…はは、困ったな」

妹友「困ってください、こうなったのはお兄ちゃんのせいですからね…私を、好きになんてさせるからですよ」

男「……。」

妹友「ふふ、じゃあ、あの二人を追いかけましょうか」

男「…俺らはゆっくり行こうよ」

妹友「え?」

男「朝っぱらから走りたくない…」

妹友「…しょうがないですねー」

男「ありがたい」

妹友「しばらく、お兄ちゃんの隣が独占できますし、良いですよ」

男「…はは」

妹友「……。」

男「ん?どうかした?」

妹友「そういえば、一つしてないことがありまして」



578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 04:38:02.66 ID:4/zEVfLe0
男「なにが?」

妹友「ちょっと、こっちを向いてもらってもいいですか?」

男「…ん?」

チュッ

男「……。」

妹友「えへへ、私のファーストキスです」

男「い、妹友ちゃん…」

妹友「…あれ、結構…恥ずかしい」

男「……。」

妹友「……。」

ダッ

男「…あ」

妹友「や、やっぱり走りましょう、お兄ちゃん」

男「…はあ…結局走るのか」



579:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/22(土) 04:48:09.26 ID:4/zEVfLe0
女「なにしてんだー、遅いぞー」

妹「遅いぞー、にいさん」

男「…はいはい」

妹友「あはは、大変ですね、お兄ちゃんは」

男「…ああ、そうだな」

妹友「お兄ちゃん」

男「なんだ?」

妹友「これからも、よろしくお願いします」

男「…うん、よろしく」

女「こらー、スピード落とすなー」

妹「にいさんも妹友もファイトー」

妹友「……。」

妹友「…ふふ、振られちゃったのは残念だけど」


妹友「今はこれで、よしとしましょうか」

妹友とお兄ちゃん 終わり


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元スレ
妹友「いいよね・・・・・・かっこいいお兄ちゃんがいて」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295015470/