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阿笠「できたぞ新一。スイッチじゃ

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1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:30:31 id:oxk2Y8KI
コナン「何のスイッチなんだ?」

 

阿笠「スイッチじゃ」

 

コナン「いや、だから何の――」

 

阿笠「受け取るのか? 受けとらんのか?」

 

コナン「受け取るけどさぁ。いいかげん何のスイッチか教えてくれよ」

 

阿笠「今日はもう遅い。早く家に帰れ。蘭くんが心配するぞい」

 

コナン「あ、ああ」 

2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:31:15 id:oxk2Y8KI
帰り道

灰原「あら、工藤くんじゃない。博士の所に行っていたみたいね」

コナン「そういうお前は買い物帰りか」

灰原「ええ。それで? また博士は変な発明でもしたのかしら」

コナン「これ、なんだが」

灰原「またスイッチなの。飽きないわね、あなたたちも。それで、何のスイッチなの?」

コナン「分からないんだ」 
 
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:32:00 id:oxk2Y8KI
灰原「どういうこと?」

コナン「博士が教えてくれなかったんだ」

灰原「……ボケでも始まったのかしら」

コナン「いや、そういうのじゃねえ気がするんだ。さっきの博士は少し変だった」

灰原「そう。なら、帰ったら博士に聞いてみるわ」

コナン「頼む。これじゃあなんだか落ち着かねーんだ」

灰原「とにかく今は押さないことね。それじゃ、また明日」

コナン「ああ、またな」 

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:32:56 id:oxk2Y8KI
次の日・昼休み

コナン「それで、博士はどうだった」

灰原「教えてくれなかったわ」

コナン「お前でもだめだったのか」

灰原「ええ。食事の量を減らすと言っても教えてくれなかった。これは少し変ね」

コナン「くそ。一体このスイッチは何なんだ」

歩美「ねえねえ。二人とも何話してるの?」

光彦「あ! またスイッチですか!?」

元太「今度は光彦がどうなるんだ?」 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:34:15 id:oxk2Y8KI
コナン「いや、それがよ」

灰原「どんなスイッチか分からないの」

歩美「そうなの?」

光彦「僕に何か起きるんじゃないんですか?」

元太「とりあえず押してみようぜ」

コナン「駄目だ!」

元太「な、なにも怒鳴ることねえだろ……」

コナン「悪ぃ」

灰原「ともかく、何が起こるか分からない状態で押すのは危険なの」 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:35:07 id:oxk2Y8KI
光彦「なら博士に聞けばいいじゃないですか」

歩美「そうだよ。博士が作ったんでしょ?」

コナン「いや、聞いても教えてくれなかったんだ」

灰原「私にも教えてくれなかったわ」

元太「そうなのか?」

光彦「じゃあ放課後みんなで博士の所に行きましょう。僕もどんなスイッチか分からないのは落ち着きません」

歩美「みんなで行けばきっと教えてくれるよ」 
 
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:36:15 id:oxk2Y8KI
放課後・阿笠邸

阿笠「おや、みんなそろって遊びに来たのかのう」

コナン「博士。昨日のスイッチなんだが――」

阿笠「みんなちょうどいい時に来たのう。新しいスイッチを作っていた所じゃ」

歩美「今度はどんなスイッチなの?」

元太「うな重が出るのか?」

阿笠「押すと光彦くんの鼻毛が一ミリずつ伸びるスイッチじゃ」

光彦「また僕ですか!?」

阿笠「うな丼がうな重になるスイッチもあるぞい」

元太「博士すげえぜ!」 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:37:00 id:oxk2Y8KI
歩美「あははは! 光彦くん面白ーい!」

光彦「なんだか鼻がむずむずしますぅ~」

灰原「ねえ博士。あなた彼の話を――」

阿笠「ほら、二人ともみんなと遊んできなさい」

灰原「だから――」

コナン「もういい。行こう」

灰原「……いいの?」

コナン「ああ」 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:38:03 id:oxk2Y8KI
あれから数週間が経った。

歩美、光彦、元太の三人はスイッチのことなどとっくに忘れている。

灰原もスイッチのことはもう気にするなと言っている。

だが、俺はどうしてもスイッチのことが忘れられなかった。

最近推理に身が入らず、事件の解決にも手間取っている。

コナン「このままって訳には行かねーな」

俺はスイッチを押すか否かをコインに賭けることにした。

押すのなら、今すぐ押してしまおう。

押さないのなら、博士に返してしまおう。

俺はコインを弾いた。 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:39:12 id:oxk2Y8KI
――カチリ。

スイッチを押した音が静かに響く。

コナン「一体、何が起きたんだ?」 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:40:04 id:oxk2Y8KI
翌日、登校してすぐに光彦に昨日何か起きなかったか聞いた。

光彦「いえ、特に何も。……あ」

コナン「何だ?」

光彦「たいしたことじゃないですけど。昨日寝てるときにベッドから落ちてしまいました」

光彦には何も起こらなかったと考え、歩美と元太にも聞いた。

歩美「昨日? 特に何もなかったよ」

元太「聞いてくれよー。昨日ウナギだと思って食ったのが穴子だったんだ」

その後、思い当たる人物に聞いて回ったが、特に何もなかったと言う。 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:40:40 id:oxk2Y8KI
結局あのスイッチは何だったのか、もはや確かめられる気がしなかった。

何かとんでもないことをしてしまったのではないか。そんな考えが俺を支配した。

もう博士がどんなスイッチを作っても、俺はそれを押すことができないだろう。 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:41:20 id:oxk2Y8KI
俺はその後一生、あのスイッチのことが忘れられないのだった。 

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:41:56 id:oxk2Y8KI
終わり